このたび、次年度の活動に向けて、和歌山市への本店移転手続きを進めるとともに、一般社団法人の設立準備を進めております。
私たちは、新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態を経験しました。
日本中が感染災害によって多大な被害を受け、社会は大きな混乱に陥りました。
このパンデミックは、生きている私たちだけでなく、亡くなられた方への対応の在り方にも深刻な影響を与えました。
葬祭業の現場では、同疾患によりご逝去された方の搬送拒否が全国で相次ぎ、医療現場では、死後ケアが行われないまま遺体収納袋に納められ、ご遺族が十分なお別れもできないまま・・・火葬に至る事例が少なくありませんでした。
この出来事は、我が国における「遺体分野の社会的インフラ」がいまだ整っていない現実を明らかにしました。
弊社エル・プランナーは、この事態を重く受け止め、遺体分野における公衆衛生基盤の整備と人材育成の必要性を痛感し、志を同じくする仲間と共に、新たに一般社団法人を設立することといたしました。
これまで弊社エル・プランナーが33年にわたり培ってきた経験を活かし、「故人の尊厳とご遺族の安全・安心を守る死後ケア」のみならず、社会全体でご逝去からご火葬までの公衆衛生を支える礎を築いてまいりたいと考えております。
今後は、和歌山を拠点に、会場講習とオンラインにて講習会・研修会の開催を予定しております。詳細につきましては、11月20日頃、改めてご案内申し上げます。
本年度も、多くの医療・介護・葬祭関係者の皆様にご受講いただき、心より感謝申し上げます。
これからも「亡くなられた方を整えることは、ご遺族とご遺体に携わる従事者、すなわち生きている人を支えること」――その想いを胸に刻み、活動を続けてまいります。
ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。