医療関係者の皆様

医療機関で行うエンゼルケアの目的は、
「ご遺体からの感染の可能性を予防すること」
「死によって変化したご遺体の外観を整えること」

死によって変化した外観とは、剖検や手術時の臓器摘出等による形状の変化等をいいます。
化粧を施して和らいだお顔に整えることが望ましい場合もあります。エンゼルケアは、感染予防対策上必要な行為であるだけではなく、死者を尊んで葬る準備としての人道的な意味を有します。
英国では死後処置について感染予防対策上マニュアル化されていますが、わが国では慣習的な方法で生前の患者様やご家族の希望・宗教などを考慮してとり行われているようです。
医療機関で行うエンゼルケアは、帰宅後、ご家族や搬送業者・葬祭業者などご遺体に携わる人々の安全に対する配慮として重要です。注射針痕や創傷等の開口部からの出血や体液の漏出は、死後も連続することがあります。
医学的処置が行われた場合、医療器具を取り外した部位等から体液等の流出の可能性があるため、感染リスクが高いと考えます。エンゼルケアは患者様であった時と同様に標準予防策に基づき実施します。

感染対象
  • 医療器具(医療用具)抜去後の手当て
  • 創傷の手当て
  • 身体の清拭
  • 鼻腔・口腔・耳腔・膣の詰めもの
  • 嘔吐物・排泄物の処理
  • 着衣の着せ替え等
感染の可能性がある主な現象
  • ドレーンチューブ、静脈カテーテル等の医療器具(医療用具)が抜去された部位から血液・体液が流出する場合
  • 出血傾向があった患者で、時間経過とともに鼻腔・口腔・膣から出血する場合
  • 浮腫が強度の患者で、浸出した体液が気管や食堂を通って鼻腔・口腔から流出する場合
  • 浮腫が強度の患者で、体表から体液の浸出及び水疱が発現する場合
  • 表皮剥離を起こしている患者で、その部位からの体液の浸出が連続する場合

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