西日本豪雨災害で被災されたご遺体に携わって

7月上旬、広島は、今まで経験したことが無い激しい雨が降り、広範囲に渡り壊滅的な被害を受けました。そのような状況の中、災害によりご逝去された方のご葬儀を担当させていただきました。遺体感染管理士2種資格者として、災害時の対応について気づかされたこと反省点などを投稿させていただきます。

警察署へご遺体をお迎えに行きました。私自身、まさか出動することになるとは思ってもいなかったので、日常業務の検視・検案が行われたご遺体の搬送時とは異なり、(被災されている事から)ご遺体のお顔や身体がどんな様子かと緊張と不安が大きかったです。搬送当日は、正直、ご遺族をお慰めする言葉が見つかりませんでした。
ご遺体の冷却ですが、ご遺体は、すでに棺に入られている状態での引き取りでした。ドライアイスが入っていましたが、身体には装着されていませんでした。棺の四隅に一つずつ置かれていました。35度を超える猛暑です。そのようなドライアイスの使い方ではご遺体は冷却できません。すぐに、遺体感染管理士2種認定資格養成講座及びメイクスクール基礎で学んだ方法で最善の冷却方法に切り替えて装着しました。冷却管理の学習が役に立ちました。

ご遺体のケアは、処置方法も化粧も、もっと学んでおけばもう少し何かできたのではないかと悔やまれます。外傷が多く、骨折があり、腐敗が進行していましたので、メイクが中々思い通りになりませんでしたが、自分にできる限りケアさせて頂きご面会いただきました。ご遺体に携わる専門職として、基本学習の大切さを痛感するとともに、お亡くなりになられた方の尊厳のため、ご遺族のために役立つ処置方法やメイク技術をもっと学ばなければと思いました。
ご葬儀は、被災時の混乱した状況にも関わらず130名を越えるご弔問の方に参列いただきました。喪主様、御親族の方々の言葉にならない悲しみの中、初動時はご火葬してからでないとご葬儀ができないのではと心配しましたが、何とか故人様とお別れいただき、ご葬儀を終えることができました。

本災害によりご逝去されました方々に心よりお悔やみ申し上げます。

遺体感染管理士2種 髙橋 宜己


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