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死によって変化した外観とは、剖検や手術時の臓器摘出等による形状の変化等をいいます。
化粧を施して和らいだお顔に整えることが望ましい場合もあります。エンゼルケアは、感染予防対策上必要な行為であるだけではなく、死者を尊んで葬る準備としての人道的な意味を有します。
英国では死後処置について感染予防対策上マニュアル化されていますが、わが国では慣習的な方法で生前の患者様やご家族の希望・宗教などを考慮してとり行われているようです。
医療機関で行うエンゼルケアは、帰宅後、ご家族や搬送業者・葬祭業者などご遺体に携わる人々の安全に対する配慮として重要です。注射針痕や創傷等の開口部からの出血や体液の漏出は、死後も連続することがあります。
医学的処置が行われた場合、医療器具を取り外した部位等から体液等の流出の可能性があるため、感染リスクが高いと考えます。エンゼルケアは患者様であった時と同様に標準予防策に基づき実施します。

死別の悲嘆は、一人一人異なり、デリケートです。
多くのご遺族は、家族間で悲しみを共有し支えあうことで、セルフケア機能が働き、回復へ向かいます。友人や信仰なども支えになります。ご遺族は、次第に生きる力と健康を取り戻し、悲しみを乗り越えていきます。やがて愛する人の居場所を心の深淵にすえ、再び笑顔を見せる日が訪れます。
愛する人の死は、残された家族に様々な影響を与え、生活や家庭環境を変えます。毎日病人を見舞っていたご家族が、世話をする人を失ったことで、役割を見失うこともあり、精神的、身体的な病気を引き起こすこともあります。私の職業経験では、自死、殉死をみました。
ご遺族とは、孤独・失望という心の病と隣り合わせの人たちだと考えられます。
ご遺族にとって、愛する人の死を受け入れることは容易ではありません。
ショックが大きく、精神が死を受け止められない状況では、激しく否定する言動や、怒りを表し別人のように振舞う様子(変容態)、感情が反応しない無感動の姿などを見ることがあります。変容態や無感動といった様子は、出来事を受容する精神的機能を越えたために生じたものと考えられます。
こういった混乱するご家族への対応は非常に難しいものがあります。死亡直後の遺族ケアは、「死の受容への援助」と「セルフケア機能向上への援助」を目的として働きかけることが望まれます。