NEWS

2018/06/18

「遺体感染管理士のための死後ケア・マニュアル研修」セミナーレポート

6月10日(日)京都会場にて、第1回「 遺体感染管理士のための死後ケア・マニュアル作成研修」を開催いたしました。宮崎県、長崎県、岡山県、大阪府、奈良県、和歌山県、静岡県、岐阜県、神奈川県からご参加いただきました。

本研修は、エル・プランナー主催の死後ケア認定資格を取得された遺体感染管理士と美粧衛生師を対象に、“マニュアル作成”と“死後ケアの手技の見直し”をテーマとしたフォローアップ研修です。資格を取得してから手技の実践がない方、病院にマニュアルはあるが実情に合わないため作り直す必要がある方、また、これからマニュアルを作ろうと思っていた方、もう一度実習して手技の再確認をしたい方などにご参加いただきました。

マニュアル作成研修は、少人数だからできる独自の研修方法で行いました。講師のアドバイスを受けながら、受講者様各自が病院や科・部署の事例を振り返りながら、不足があれば書き足し、不要な箇所があれば削除するという方法で、直接ひな型の死後ケア・マニュアル資料に書き込んでいただく形式で行いました。 また、本研修の特典といたしまして、受講者様には、お帰りになった後、修正を加えた箇所を入力するだけで、簡単にマニュアルができる『ひな型の死後ケア・マニュアルを収録したCD』を差し上げますので、お忙しい皆様にとって大変便利かと思います。

開始から間もなく
「○○創の事例があるんですが、どうすればいいですか?」
「○○痕の事例の手技はどうすればいいですか?」
「○○をしていますがマニュアルに入れても良いでしょうか?」
など、それぞれの病院や科・部署で発生した事例に関するご質問を沢山いただきました。できるだけわかりやすく記入しやすいように、一つ一つのご質問に答えながら進めさせていただきました。

「(マニュアルを)初めから作るのは大変だとあきらめていましたが、これで作成できます!」
「以前作ったマニュアルに足らない箇所がありました。見直しに役立ちました」
「こんな充実したマニュアルができるなんて思ってもいませんでした!」
「せっかく学んだことをどうやって伝達していこうかと悩んでいましたが、マニュアルができることで伝達のきっかけになります」などのご感想を頂きました。

午後は、“死後ケアの手技の見直しと適切な伝達”をテーマに実習を行いました。
死後ケアの手技を、教わる立場ではなく指導する立場に立って学習していただくロールプレイング形式で行いました。チームごとに、間違いやポイントを指摘しあいながら手技の再確認ができたかと思います。

遺体感染管理士、美粧衛生師の皆様、遠路からのご参加有難うございました。
遺体感染管理士認定資格を取得したら終わりではなく、手技を確実にマスターし、さらに適切に伝達できるように、ご自身のフォローアップと手技の普及に役立てていただきたいと願っています。
今後はさらに、死後ケア業務に役立つ講習ができるよう努めて参ります。これからもよろしくお願い申し上げます。

橋本佐栄子

一覧に戻る


著作権法に基づき無断転載を禁じます
COPYRIGHT (C) 2002-2023 L・Planner Co.,Ltd. All Rights reserved